近年、児童虐待件数が増加の一途をたどり、深刻な社会問題にまで発展しています。最悪の場合、死に至るケースもあり、早急な対応が望まれています。
とくに、虐待は目に見てわからないケースも多々存在することを考慮すると、子どもと接する職業についている者、例えば保育士、幼稚園教諭、小学校教諭等がいかに早期に気付き、対応していけるかという点が非常に重要になってくると考えられます。
目に見えてあざがあるなどの場合は即座に児童相談所に通告すればよいです。しかし、洋服でおおわれている部分にあざがあったり、食事を十分に与えていないなどの育児放棄に近い状況に合ったりする場合には、よほど目を凝らしていないと気が付かない場合すらあります。したがって、日頃から、子どもの様子をきめ細かくしっかりと観察していることがいざというときに適切な対応を施すことにつながると考えられます。
「元気がない」「目がうつろで口数が少ない」「顔色が悪い」「いつもと様子がおかしい」というような些細なサインを見逃さないで、子どもと対応していくことが早期発見につながっていくでしょう。
虐待の事実に確証が持てない場合であっても、必ず児童相談所に通告し、子どもを守る姿勢を徹底することが重要です。虐待はあってはならないことで、一人一人の子どもを社会の皆の力で守っていくことが大切です。